「処方チェック」コーナー メールマガジンサンプル

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  薬┃剤┃師┃さ┃ん┃!┃頑┃張┃ろ┃う┃!┃通┃信┃ 
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モニター薬剤師のみなさま、こんにちは。

コデイン含有医薬品の母乳を通じた乳児へのリスクに対し注意喚起

コデイン含有医薬品を服用中の母親の母乳を通じて乳児にモルヒネ過剰摂取が生
じるリスクがあるとして、FDA が 8 月 17 日付で注意喚起の文書を発表しまし
た(本邦ではリン酸コデインなどが販売されています)。これは、コデイン 60
mg(後に 30 mg に減量)を服用した母親の乳児が生後 13 日で死亡したとの報
告 (Lancet 368:704, 2006.)に基づく措置です。死亡した乳児の血中モルヒネ濃
度は 70 ng/ml(通常のケースでは0.2-2 ng/ml)と高値でした。FDA によると、
CYP (cytochrome P450) 2D6 の ultra-rapid metabolizer ではコデインからモ
ルヒネへの代謝速度が速く、ultra-rapid metabolizer の母親がコデインを服用
すると、血清と母乳に高濃度のモルヒネが含まれる可能性があります。このため
FDA は、授乳婦にコデインを処方する際には最低用量で最低期間とするほか、モ
ルヒネの過剰摂取リスクについて親に説明すること、過度の眠気や浅い呼吸、重
度の便秘など過剰摂取の兆候がないか、母親・乳児ともに注意深くモニタリング
するよう求めました。先の報告によると、こうした代謝機能を持つ人の割合は日
本人では 1 % と少ないものの、生じ得る副作用は重篤であるため十分な警戒が
必要です。

(※2007.8.29 配信分です)

今回は「処方チェック」コーナーの事例の中から、

《オパルモンとその後発品は一包化可否の違いがあって別物と考えろ》

を紹介いたします。
今後の薬剤業務にお役立ていただければ幸いです。

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┃「処方チェック」コーナー(97)┃
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《オパルモンとその後発品は一包化可否の違いがあって別物と考えろ》

<薬局はどこ?>
開発薬局

<薬剤師の経験年数は?>
調剤した薬剤師の経験年数    :15 年
鑑査した薬剤師の経験年数    :10 年
服薬指導した薬剤師の経験年数: 5 年

<処方の具体的内容は?>
 70 歳代、女性
<処方1> (病院、内科/印字出力)
2007 年 5 月  入院前処方
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ダントリウムカプセル (25㎎)  3 Cp  1 日 3 回  毎食後  30 日分
オパルモン錠 (5μg)      6 錠  1 日 3 回  毎食後  30 日分
モービック錠 (10㎎)      1 錠  1 日 1 回  朝食後  30 日分
以上、一包化
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(*投稿に忠実に記載。)

<処方2> (病院、内科/印字出力)
2007 年 7 月  退院後処方
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ダントリウムカプセル (25㎎)    3 Cp   1 日 3 回  毎食後  30 日分
オパプロスモン錠 (5μg)        6 錠   1 日 3 回  毎食後  30 日分
モービック錠 (10㎎)            1 錠   1 日 1 回  朝食後  30 日分
以上、一包化
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<この処方における問題点は何か?>
当該患者の<処方 1> を以前より当薬局で一包化していたが、患者が入院中に
<処方 1>の中のオパルモン錠<リマプロストアルファデクス>(小野薬品工
業)から院内採用品である後発品のオパプロスモン(一包化は推奨されない製
剤)(日医工)に変更されており、退院後もオパプロスモンのまま処方された。


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