新規研修事業<症例・DI検討会、臨床事例解析>のお知らせ

2017 年 1 月 13 日

ご既承の通り、平成 28 年調剤報酬改定では「かかりつけ薬剤師指導料 70 点(1 回につき)」が新設されることになり、「かかりつけ薬剤師」の要件のひとつに、薬剤師認定制度認証機構(CPC)が認証している研修機関などによる研修認定の取得が挙げられています。CPC 認証の研修機関(P01)である、NPO 法人 医薬品ライフタイムマネジメントセンター(以下、当センター)は、オリジナルで質の高い研修事業(育薬セミナー)を長年にわたり提供し、多くの認定薬剤師(DLM 認定薬剤師)を輩出してきました。

当センターでは、薬剤師の先生方のさらなるスキルアップを後押しするため、東京大学大学院薬学系研究科育薬学講座と連携した新しい研修事業として、

1)症例・DI検討会、    2)臨床事例解析

をスタートさせました。もちろん、これらの研修を履修し、一定の要件を満たした方には、認定薬剤師取得につながる研修単位(日本薬剤師研修センターなど、他の研修プロバイダーとの互換性あり)が発給されます。

1. 症例・DI検討会、臨床事例解析とは?

「症例・DI検討会」とは、実際に医療現場で起こったプレアボイドやインシデント事例について「何が起こったか? どの様な過程で起こったか? なぜ起こったか? 何が問題か? 二度と起こさないためにはどうするか? チェックポイントは? 特記事項は?」などの一連の解析手順を経験し『詳細解析事例(CASE-DI)』を完成させることを通じて研鑽を深めることを目的とした研修会です。

「臨床事例解析」は当センターが運営するアイフィスサイト(薬剤師情報交換・研修システム)のほか、当センターが承認した「ヒヤリ・ハット事例(薬局プレアボイド・インシデント事例)収集・提供サイト」などにおいて個人で行った事例解析を評価・認定するための研修事業です。

2. 発給単位

(1) 症例・DI検討会 <集合研修、グループ研修>

症例・DI検討会の受講  研修単位:2 単位/1 回※1

※1: 3 時間研修を行った場合の例を示した。発給単位は検討会の開講時間による(1 単位/90 分間)。

(2) 臨床事例解析  <個人研修>

事例解析 A(簡易解析)
事例解析 B(詳細解析・発表)
研修単位:1 単位/5 事例※2
研修単位:3 単位/1 事例

※2半年毎に基準を満たす方に発給。半年間で最大 4 単位まで。

3. 単位発給までの流れ

(1) 症例・DI検討会

症例・DI検討会については、DLMセンター主催・共催の症例・DI検討会のほか、薬局グループや薬剤師会等で症例・DI検討会を開催する場合、当センターに事前にお申込いただくことで、参加者への研修単位を発給することが可能です。当センターで開催をサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

(2) 臨床事例解析

・事例解析 A(簡易解析)

<研修方法>

薬剤師業務において経験したプレアボイドやインシデント事例を所定の事例解析フォームを用いて解析し、当センターが運営するアイフィスサイト、又は当センターが承認した「ヒヤリ・ハット事例収集・提供サイト」等を通じて、提出(投稿)する。

<単位認定要件>

所定の事例解析報告フォームに基づいて提出された事例のうち、当センターの研修単位認定評価委員会で十分な解析がなされていると総合的に判定した事例を単位認定の対象事例とする。

<単位申請方法>

半期ごとに、単位発行の対象となる方(=5 事例以上投稿した者)に対して、単位発給申請方法・申請締切日とともにその旨を当センターより告知します。単位の発給を希望する方は、締切日までに研修単位シールの発行申請をしてください)。

・事例解析 B(詳細解析)

<研修方法>

薬剤師業務において経験したプレアボイドやインシデント事例を所定の詳細事例解析フォームを用いて解析し、当センターに提出する。

<単位認定要件>

詳細事例解析をおこなった事例のうち、当センターの研修単位認定評価委員会で十分な解析がなされていると総合的に判定した事例を単位認定の対象事例とする。

<単位申請方法>

単位認定ごとに対象者に当センターより、研修単位シールを発行・送付します。